真珠の製造過程
1.母貝の準備
アコヤ貝の稚貝は養殖カゴに入れられ、1年から2年のあいだ海中に吊り下げられます。
その間、貝の成長を妨げる海綿や海草、カキなどの付着物を取り除くための「貝掃除」を行います。

2.仕立て
母貝が成長した頃に、仕立てカゴに並べて養殖いかだに吊り下げる「仕立て」という工程を行います。
これにより、挿核手術による過剰反応を防ぐことができ、
母貝の生存率や真珠の品質に重要な影響を与えます。

3.核入れ
真珠養殖でもっとも重要な作業は真珠は挿核手術だと言われています。
母貝の体内に、核と外套膜(真珠層のもと)を一緒に挿入します。
とてもデリケートかつ難しい作業です。

4.養生
核入れの後には、貝の体力を回復させるため、
30日間ほど貝をカゴにいれてイカダに吊って休ませます。

5.養殖期間
沖にある本イカダに移す「沖だし」に入り、いよいよ本格的な養殖がスタートします。
立派な真珠が生まれるまでには、通常1年から3年の歳月を必要とします。

6.浜揚げ
真珠貝から真珠を取り出す作業を「浜揚げ」といいます。
冬の寒い時期は、「化粧巻き」と呼ばれる、最も美しい真珠層が生まれます。
その化粧巻きを真珠層の最表面に出すように、12月から1月頃に浜揚げが行われます。

7.選別・加工
一つずつ、熟練された人の目によって「色」、「かたち」、「巻き」、「キズ」、などを見極めて選別されます。
彼らの選別眼によって厳選された真珠が、製品加工へとまわされます。
